境内図
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1重層社殿
平成2年(1990年:開創990年)の「平成の大造営」により新たに竣工した御社殿は、上下に二つの拝殿を有する我が国初の重層社殿です。
昭和20年(1945年)7月7日の七夕空襲によって千葉の街は戦火に見舞われ、千葉神社も現存する手水舎を残して灰燼に帰しました。氏子・崇敬者の方々の御浄財によって昭和29年(1954年)に木造の本殿は再建されましたが、都市計画整備による区画整理も伴って境内地が縮小されたこともあり、以前の威容を回復するまでには至りませんでした。
しかしながら、千葉大妙見の広大無辺なる御霊徳を求めて広く全国より来社される祈願者ならびに参拝者の方々が年々増加の一途をたどったことから、境内地の大規模整備に着手することになりました。
これに伴い昭和29年(1954年)再建の旧本殿は、境内西側に移築して天神様の祈祷殿とし、増加する受験合格祈願の方々のための御祈願を執り行うこととなりました。
2分霊社・尊星殿
平成12年の千葉神社開創1000年奉祝事業として平成10年に竣工したのが、楼門型の分霊社「尊星殿」です。これは神社建築では類例のない楼門と社殿の複合建築物です。
元来千葉神社に有った「山門」は昭和20年の七夕空襲で焼失していたため、実に半世紀ぶりに叶った門の再建でもあります。
なお、この尊星殿は中央「福徳殿」・東「日天楼」・西「月天楼」・上階「開運殿」の四つに分かれ、星王である妙見さまが掌握する日・月・星の御力などがそれぞれ個別にいただけるようになっています。
中央「福徳殿」
御祭神「北辰妙見尊星王」の御分霊を奉斎し、陰陽道や九星気学・風水学と関わり深い妙見様の御神徳により、方位方角・五行・十二支・人間の身体各部等の役割を、八角形に配された八つの各星宮が個々に担い守護しています。
東「日天楼」・西「月天楼」
中央に神霊依代として「心の御柱」が立てられており、星の王である妙見様が掌握する「日天神」「月天神」の霊力をそれぞれ個別にいただけるようになっています。
東の日天楼は、中央の「陽明柱」に心を鎮めて触れることで、「日天神(=太陽)」の陽気・活性作用をいただき、精神・生活上の加護【豊禄】が得られます。
西の月天楼は、中央の「光輝柱」に心を鎮めて触れることで、「月天神(=月)」の生気・浄化作用をいただき、身体・生命上の加護【延寿】が得られます。
中央上階「開運殿」
すぐ下の福徳殿の御分霊を、神霊依代を通していただいていることから、殿内には妙見様の霊気が常に満ち溢れています。人々の運命に新たなる息吹をいただくための“霊場”として扱っております。
3摂社 千葉天神
平安末期・寿永元年(1182年)9月25日、千葉神社境内に勧請された学問の神様・菅原道真公を御祭神とする御社です。千葉県内最大の天神様のお社であり、千葉神社の旧社殿であったことから妙見様の御神力も同時にいただけるとされ、その神紋・月星に由来しての「ツキ(月)を呼び、勝(星)を拾う」という縁起の良さが広く知れ渡るところとなり、年々参拝者・祈祷者が増加しています。
平成2年の「平成の大造営」において新社殿を造営する際、昭和29年再建の旧本殿は西側に移築して天神様の祈祷殿とし、増加する受験合格祈願の方々のための御祈願を専一に執り行うこととなりました。
公立・私立を問わず小学校・中学校・高等学校・大学・各種専門学校の入学試験の季節に伴って、10月~2月ごろになると千葉天神に昇殿しての受験合格祈願をお受けになるお子様が年々増加しています。また職務上の安全を祈念される働き盛りの世代や就職を願う方々、またボケ封じを願う老年世代も多数おまいりされます。
天神様に関わる三大特殊神事
4末社
境外末社として院内町・和田医院裏にある香取神社が、また境内には池の周りに14社の末社があります。いずれもその勧請された年代は古く、中には中興開山の時の絵巻図に記されているものもあります。
1 | 香取神社 (かとりじんじゃ) |
御祭神 | 経津主命 (ふつぬしのみこと) |
---|---|---|---|
勧請 | 885年(仁和元年)光孝天皇の御代 | ||
御神徳 | 地震除け、国土安泰 | ||
補足 | 場外末社(院内町・和田医院東奥に鎮座) | ||
2 | 姥神社 (うばじんじゃ) |
御祭神 | 妙見様の姥(乳母) |
勧請 | 年代不詳(御本社の妙見様と同時期) | ||
御神徳 | 子守り、子育て | ||
3 | 星神社 (ほしじんじゃ) |
御祭神 | 星香々背男神 (あめのかがせおのかみ) |
勧請 | 1182年(寿永元年)9月22日 | ||
御神徳 | 厄除開運 | ||
4 | 石神社 (いしじんじゃ) |
御祭神 | 磐長姫命 (いわながひめのみこと) |
勧請 | 年代不詳(御本社の妙見様と同時期) | ||
御神徳 | 寿命延長、身上安全 | ||
5 | 稲荷神社 (いなりじんじゃ) |
御祭神 | 稲倉魂命(いなくらたまのかみ)【又は宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)】、 保倉神(うけもちのかみ)【又は大宜都比売神(おおげつひめのかみ)】、 稚産霊神(わくむすびのかみ) |
勧請 | 1179年(治承3年)9月19日 | ||
御神徳 | 商売繁盛、五穀豊穣 | ||
6 | 金刀比羅宮 (ことひらぐう) |
御祭神 | 金山彦神 (かなやまひこのかみ)、 大物主命 (おおものぬしのかみ) 【又は大国主神 (おおくにぬしのかみ)、大黒様 (だいこくさま)】 |
勧請 | 1840年(天保11年)8月10日 | ||
御神徳 | 商売繁昌、縁結び、交通安全 | ||
7 | 西之宮 (にしのみや) |
御祭神 | 事代主神 (ことしろぬしのかみ)【又は恵比寿様 (えびすさま)】 |
勧請 | 1782年(天明2年)10月22日 | ||
御神徳 | 商売繁昌、安全豊漁 | ||
補足 | 兵庫県鎮座 西宮神社の御本社より勧請 | ||
8 | 八幡神社 (はちまんじんじゃ) |
御祭神 | 誉田別命 (ほんだわけのみこと) |
勧請 | 1181年(養和元年) | ||
御神徳 | 勝運 | ||
補足 | 千葉常胤により鶴岡八幡宮より勧請 | ||
9 | 天神社 (てんじんしゃ) |
御祭神 | 菅原道真公 (すがわらのみちざねこう) |
勧請 | 1182年(寿永元年9月25日) | ||
御神徳 | 受験合格、学業向上 | ||
10 | 日枝神社 (ひえじんじゃ) |
御祭神 | 大山咋命 (おおやまくいのみこと) |
勧請 | 1182年(寿永元年9月25日) | ||
御神徳 | 家庭守護、健康良運 | ||
11 | 三峰神社 (みつみねじんじゃ) |
御祭神 | 伊邪那美神 (いざなみのかみ) |
勧請 | 1822年(文政5年)3月19日 | ||
御神徳 | 火防せ | ||
12 | 神明社 (しんめいしゃ) |
御祭神 | 天照皇大神 (あまてらすすめおおかみ) |
勧請 | 1882年(明治15年) | ||
御神徳 | 陽気授与、太陽神 | ||
補足 | 旧・横町より移転 | ||
13 | 御嶽神社 (おんたけじんじゃ) |
御祭神 | 国常立尊 (くにのとこたちのみこと)、 大山祇神 (おおやまづみのかみ)、 瓊瓊杵尊 (ににぎのみこと) |
勧請 | 1871年(明治4年)11月11日 | ||
御神徳 | 生活守護、衣食住 | ||
14 | 厳島神社 (いつくしまじんじゃ) |
御祭神 | 市杵嶋姫命 (いちきしまひめのみこと)【又は弁天様 (べんてんさま)】 |
勧請 | 1182年(寿永元年)9月25日 | ||
御神徳 | 福徳財宝、技芸上達、安産守護 | ||
15 | 美寿之宮 (みずのみや) |
御祭神 | 水御祖大神 (みずのみおやのおおかみ) |
勧請 | 2009年(平成21年)8月15日 | ||
御神徳 | 安産守護、延命息災 |
5参集殿
社殿向かって右が参集殿となります。
殿内には、御祈願の申込カウンター、御祈願お待ちの方のためのロビー、結婚式のための新郎新婦・親族控室、衣装着付室、写真スタジオがあります。
6美寿之宮・延寿の井
美寿之宮
千葉神社の御祭神・北辰妙見尊星王様のお名前にある「辰」は、「天体宇宙」を意味し、また道教における「龍神」を意味しています。
また陰陽五行説によれば、妙見様の居られる北方は木火土金水のうち「水」が配された方角にあたり、妙見様と「水」とは古くから御縁の深い関係にあると伝えられています。
万物の恵の基であり、人間の生活に必要不可欠な「水」。
その水に関わる多くの龍神様・水神様を統治掌握する神様である水御祖大神(みずのみおやのおおかみ)様がお祀りされているのが「美寿之宮」です。
美寿之宮に参拝し、霊泉・延寿の井の水を一口頂く事で、各人に様々な寿(よろこび)が頂けるものと存じます。
右手にある「霊験赫灼(れいけんかくしゃく)」の碑は千葉県知事・多久安信の書です。
延寿の井
千葉神社妙見池の水源を成している「妙見延寿の井」は、古来より一願成就の霊泉として知られ、神水祐気(九星気学の秘伝)による吉方に当たる方々が関東各地から「お水取り」に御来社されています。
【注意:お水取りの方々へ】
- 千葉神社の開門時間(朝6時~夕18時)です。この時間内にて取水願います。
(夜間は警報警備につき境内立ち入り一切不可。水も止水します。) - 御神水につき、大量取水は禁じています。(一人一本 2リットルまで)
手水舎
昭和20年7月7日の七夕空襲によって千葉の街は戦火に見舞われ、千葉神社も建物は現存する手水舎を残して灰燼に帰しました。
この手水舎の上屋は明治期の建立ですが、用いられている手水石には「宝暦五乙亥歳建立」とあるので、江戸時代中期1755年に建立された以前の手水舎のものを用いています。
屋根瓦には、三光紋・九曜紋の意匠がみられます。平成24年に、古来の意匠をそのまま写し取って新しい瓦を焼き直し、屋根の葺き替えを行いました。
7唐獅子
昭和天皇即位の御大礼の記念として昭和4年に建立された左右一対の獅子児鍛錬像。
獅子が我が子を千尋の谷に突き落として鍛錬したと伝わる故実を題材とした写実味豊かな逸品です。
その他にも開創1000年を記念して建立された分霊社・尊星殿の左右に配されている狛犬や、境内各所に奉納された大小の狛犬があります。
8妙見池
境内に湧く「延寿の井」の御神水を水源とする池。池の上には、今上天皇即位の御大礼の記念として平成4年に造営された朱塗りの二つの神橋「ねがい橋・かない橋」が架かっています。
池の周囲には桜や梅、カエデや藤棚など季節の草木が植栽されており、初宮や七五三のお子様・振袖を着た成人式の女性・白無垢の新婦など晴れ着を着ての撮影スポットとなっています。